釣船茶屋ざうお

Takuya

【ざうお、ニューヨークへ!】社長&副社長の世界進出レポート

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こんにちは!副社長のタクヤです。ニューヨークからの投稿です。
なぜ海外にいるかというと、昨年2014年の7月に新業態開発のための視察としてニューヨークに出張した時のことでした。

ニューヨークでざうおを出店したい!

という高橋兄弟の運命的な意見の一致。 そして思い立ったら即行動!
その年の11月20日にニューヨークにZauo Inc.を設立したのです。

 

未来はどうなるか分からないからオモシロイ! 細かい計画に意味はない。大切なのは情熱とゴール。

そんな思いで早速、2015年の3月には日本にてニューヨークのパートナーと、NYでの展開について打ち合わせ。
5月には活魚の調達、物件視察、日本料理食材の品質などの市場調査で渡米!
そして今回が4回目のNY出張なのです!

 

現場で考えて、現場で行動すればいい。

前回の出張では、往復の飛行機とホテルの予約のみ。それ以外は最小限のアポイントしか取らずに現地で考え、行動し、多くの出会いに繋げていきました。
今回はその時に出会ったパートナーの方々に、僕らの想いを伝えるための出張。現場でしか感じられない感覚を研ぎ澄ますことで、今回も多くの情報・新しい気づきを得ることができたと確信しています。
その新しい出会いと気づきについて、今回は3つのエピソードに絞ってご紹介したいと思います。

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1.開拓者たれ!
ニューヨーク出張初日。 パートナーからご紹介いただいた福岡にゆかりのある方にお会いしました。
福岡の建築会社からNYに憧れ渡米し、建築の設計&施工に関わり20年が経つそう。 物腰が柔らかだけれど、どこか自信に満ち溢れた大きなオーラを感じるダンディーな男性。
建築構造や日本でいう保健所の申請等でのアドバイスをいただいていた中でNYCについて語られたことが深く印象に残りました。

 “世界の最先端で大きな夢が叶う”そんなイメージがあるNYC。
しかし、「NYCでは日本で考えられないようなことが起こる。その失敗や挫折をいかに楽しめるのか、それがここでビジネスをやるための絶対条件。 多くの人が夢抱いてNYCに来るが失敗や挫折にストレスを感じ帰国していく。そんな人を多く見てきた。安定を求める人は来ないほうがいい。」とのこと。
「ざうお」のコンセプトや業態特性、建築構造や保健所に関する想定する課題。 やれないことを探すとキリがありません…。
氏曰く「やりたい!と感じる物件を見つけてコンセプトと図面を作って物件オーナーや行政に交渉に行こうよ。失敗の数を数えるな。成功を求めるならチャレンジの数とスピード。
確かに、それがダメだったら次を探せばいい! 「3歩進んで2歩下がる。順調に1歩1歩と歩みを進めることなんてできない。だからこそ、1歩を踏み出すスピードが大切。あと、進んでも下がることを楽しめないとね!」 氏の語る言葉に、弊社の経営理念と社是が脳裏に浮かびました。
NYCで「ざうお」を出店したい!強く心に感じた瞬間でした。

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2.約束
ニューヨーク2日目。
20年以上も前から、アメリカでレストランやショップの開業にやってくる日本企業のサポートをされている会社の社長にお会いしました。
スマートで論理的。穏やかで流暢な喋り口に聞き入ってしまう、そんな大学教授のような方です。
現在のレストランビジネスの状況やそこで起きた問題点、これからの日本食ブームの展望などの話を伺いました。
色々な話を聞かせていただく中で、アメリカ人と日本人には、“時間”に対して大きな認識の違いがあるとのこと。

「日本人は待ち合わせに遅れないし、電車やバスだって分刻みで動くし、通信販売だって指定した日時に届くのが当然ですよね。」 それが当たり前と思っていると痛い目に会うそう。
とにかく納期や工期・時間は、逆にアメリカ人は守らないのが当たり前と思った方がいいそうです。 それは行政の問題や、多くの人種を受け入れる寛大な国ならではなのかもしれませんが…。

しかし、「これはアメリカ人がルーズということではありません。 そもそも、日本人の時間の概念が、上下関係から成り立っているからなのです。
お客様と店員、上司と部下、もしくは友達の中でも。時間を守ることは礼儀となっていて、日本人であればそこに対して深く考える人はあまりいないと思います。 しかしアメリカは、これまで多くの人種・文化を受け入れ、様々な局面で全員の立場が対等であるのです。
日本ではお客様や取引先を大切にし、家庭を顧みずお客様のご要望に応えようとする。そこには何か上下関係のような礼儀がありますが、アメリカではプライベートが非常に重要視されており、まず自分が第1。
サービスマンとお客様、企業と取引先なども常に対等であり、お金を支払っているのだからサービスを受けて当然というような関係ではないと言います。
この話には、大きな文化の差を感じざるを得ないですよね。 そして結局レストランの開業に際しても、同じことが言えます。
2ヶ月、3ヶ月の遅れは想定内!こんな通説が多くの方から語られる中、その方は 「約束は守る。意地だよ。日本人としてのね!約束した納期が遅れたら1日ずつペナルティを支払う契約したこともあるよ」と笑顔で仰っていました。
そして、こう続けられました。 「ゲームみたいで面白いだろ。上下関係があろうとなかろうと、対等に相手を認めて約束を守る」 日本人である誇りとアメリカで積まれた経験からくる、重い言葉でした。

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3. 巡り合わせ
ニューヨーク3日目、出会いは本当に不思議なもので、自然と繋がっていきます。
自分が強く想うと、自然とその方向へ導いてくれます。 「明日時間が合えばご紹介したい人が」のご連絡に、私たちは二つ返事でミーティングが実現しました。

その方はゆっくりと宙を見上げるように頷きながら話を始め、会話の中で、僕らの企業理念・業態コンセプト・事業計画・基準収支などをメディアのインタビュアーのように引き出していきました。
多分その方の頭の中にはものすごいパソコンがあって、宙を見て頷いている時に頭の中のEnterボタンが押されているんでしょう(笑)
まるでテレビ番組の取材を受けているかのように「あっ」という間に時が過ぎ、インタビュアーからハーバーハウスの経営企画室のスタッフになったかのようでした。 ミーティングが終わった時には、これからのビジョンや準備すべきもの、起こりうる想定課題が整理されていたのです。

そしてなんと、その4時間後には第1案をメールいただきました。 こんなに素晴らしいビジネスマンを見たことがない! 瞬時に相手を理解し、相手の立場に立って経営のアドバイスをされているのです。 それが自分のビジネスにつながるのはまだ先であるのに。

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今回のNY出張は、他にもここには書ききれないほどの多くの方との出会いがあり、直感で行動し、体感する現場の雰囲気は、本当に大切であると改めて痛感させられました。
経営者はもちろん、ハーバーハウスの社員・クルーのみんなも、目の前で起きていることを大切にしていただきたいと感じます。
今、まさに目の前で起きているのであるから立ち止まり、振り返ったりする前にとりあえず前に1歩進もう! 例えそれが失敗であってもです。
熱い想いを持って進めばいつかは成功へつながる。 諦めたとき、そこで全てが終わります。諦めなければ、挑戦は続いているのです!

失敗や挫折、思い通りにいかないことを楽しむ力を持つこと。

今回のNY出張に教えていただいたことでした。
やっとクラウンチングスタートの態勢につけた!これからが本番です!

 

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