釣船茶屋ざうお

ざうお天神店

ざうおの釣りを考える~引っ掛け釣り編~

ざうおをの釣りをアングラー目線で考えるシリーズ、前回のえさ釣り編に続き、今回は引っ掛け釣り編です。

 

こんちは、天神店のしょうたです。

ざうおには、えさ釣りの他に、囲いの中に入れてある魚を引っ掛けて釣ってもらうコーナーがあるんです。

今回はそんな引っ掛け釣りの気になるとこを改善していきたいと思います。

 

正直引っ掛けで一番起こりうる問題はバラシだと思うんですが、

えさ釣りで使ってるこの竿と

 

 

 

ぶっこ抜きまで想定した5号ナイロンであれば

バラシのほとんどが『タモを使用する』ことで解決できると思っています。

 

タモ使いの秘訣は、前回のえさ釣り編(http://www.zauo.com/tips/9755/)をどうぞ。

 

 

 

まずは現状のタックルを確認。

あれ?竹竿?? 右の竿じゃないの?

 

しょうた:「ミッチー、何で引っ掛け竿は竹竿なん?」

ミッチー:「えさ釣りの竿はしなるんで、バレた時に反動でフックが飛んで危ないのでこっちにしています。」

うーん、そうなんか。

引き味で言えばえさ釣りお竿の方が楽しめると思うけど、それも安全があってこそやけんね。
ここは納得。

 

 

 

それでフックは何使ってんのかなーと見ると

えっ…このサイズマジ?

 

このフック、、、オーナー社製のSTシリーズでいえば46、いや56の#1/0とか#2/0サイズ。

このフックで狙うターゲットはもはや10kクラスの青物レベルです。

鯛や平目、アジには明らかに過剰です。

 

しょうた:「ミッチー、このフックいくらするの?」

ミッチー:「1個200円くらいです」

 

高!

フックは見直し決定。

 

 

 

この3本針、俗にいうトレブルフックというやつです。

軸の太さやフックのカーブ幅等、色々種類があります。

 

 

 

これは僕がシーバスで使っていたST46シリーズ。

これでも1つで缶コーヒーが1本買える価格です。

 

 

 

番数でいえば#5か#6あれば十分だと思います。

 

 

 

そしてこれが今使っている秘密フック。

廉価品のフックは沢山ある。自分もその手のものを結構使ってきましたが、そのほとんどが安かろう悪かろうでした。

しかしこれは違う。

1個60円という価格にして防錆性、安定した品質、初期性能の持続性、といったおよそ求められるものが全て詰まっています。

マジおすすめ。

 

 

 

引っ掛け釣りに耐えられるであろう#5のフックと比べると、これまでのものが如何にでかいか分かって頂けるかと思います。

でかい=針が太い=摩耗が働き刺さりが悪くなるんですよ。

 

 

 

ここで超大事なポイントおさらい

フックとラインは消耗品である、という考え方です。

フックポイント(針先)が鈍っているというのは、かかり所が悪い、又は浅いという事が充分起こりうる、引っ掛け釣りにおいて釣果を左右する死活問題です。

 

毎日するべきメンテナンスの中でのチェック方法は

爪に引っ掛けてみてすべるようならNG。

 

 

 

釣り具屋で売っているフックシャープナーで研ぐ事で一時的な応急処置が可能です。

 

ですが、本来は交換です。
お客様はざうおに釣りを楽しみにいらっしゃる。

エサ釣りでお店側も違うエサに交換したりするんですが、それでも魚の反応が悪い時に申し訳なく引っかけ釣りを提案する場合が多々ある。

そんな引っ掛け釣りコーナーのフックがきちんと良い状態で管理されてないというのは、誠意が足りないと思うのです。

しかし天神店で使っていたような1個200円もするフックをポンポン交換できるかというとランニングコスト的にも優しくない。

 

 

 

そこで先程の秘密フックの存在意義がでてくるんですよ。

興味ある方はしょうたまでお問い合わせください。

 

 

 

早速実釣してみると

ん?、、何か違和感がある、、

 

 

 

大人が立って竿をたらす。この手首の位置が最も負担が少ない。

 

 

 

しかし実際はこの位置になる。このわずかな差が手首に負担をかけるのです。

原因は改装時にイケスの水位を下げた事です。

 

 

 

竹竿は90センチ。あと30センチ伸ばせばラインと合わせて50は伸ばせる。

 

 

 

で、買ってきた。

うん、こっちのが良い。

 

 

 

あとはこのタックルを量産して、週末みっちり使ってみて、このサイズのフックで使用に耐えれるかの実験をしてみます。

 

 

 

で、週末にみっちり使ったものを回収し、チェックしてみました。

 

 

 

うむ。フックは曲がってないいけるね。

 

 

 

あとは針先がつぶれているところを研いで、ラインのささくれたやつは交換して真水で洗浄してメンテ終了!

 

ミッチー:「今まで結構あったバラしがこの週末は1回もなかったです。めちゃめちゃ釣れるしあのフックすごいですね!」

しょうた:「違うよ。今まで無意味にでかいつぶれたフックを使いよったけん、きちんと刺さってなかったんよ。
何回も言うけどフックとラインは毎日メンテすることと消耗品だって意識を持たないかんよね。
あと引っ掛けコーナーの竿は120センチで、ラインも100センチはとってね。フックはこのフックの#5にして毎日フックとラインのチェックをするようにせないかんね。」

ミッチー:「わかりました。あと、ラインの結び方ってどんなのが良いんですか?」

しょうた:「ユニノットで充分よ。サルカンつなぎとか、強度が落ちるけんダメよ。」

 

これがユニノット。要は輪っかに3回くらいくぐらしてギュッと締め込んだだけのもの。

慣れれば20秒で出来ます。

鯛や平目のブッコ抜きくらいなら必要充分。

ただナイロンは伸びるのでしっかり締め込まないとだめですよ。

理想をいえばナイロンよりも伸びず、吸水劣化の少ないフロロカーボンを推奨。

 

まとめ

今回「エサ釣り編」と「引っかけ釣り編」をお送りしました。

どの店舗でも「釣りえさを違うものに交換する意識」はすごく高いレベルにあると思います。
店舗会議でもエサの話とか出ますしね。

そこに「フックとラインに対する意識」と「タモ入れの正しいやり方とその提案」が付加されれば、今まで釣れなかった魚が釣れるようになり、バラしていた魚がとれるようになると思います。

多少の経費と人がかかるかもしれませんが、そのかわりに得られるものは、ざうおに釣りを楽しみに来られるお客様の貴重な1匹にかかる時間の短縮とそれに比例するストレスの軽減、そしてその1匹のランディング率の向上。

比べるべくもないですね。

 

是非実践してみてください!

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