釣船茶屋ざうお

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こんちは。小野本部長ブログで恒例になってます、養殖場シリーズ。

今回は九州という事で、天神店しょうたがお送りします!
 

早速、登場人物紹介
yoshida吉田水産 吉田さん:
今回お世話になる吉田水産の吉田さん。
天神店のオープニング時より、10年以上に渡りお付き合いさせて頂いています。
可愛らしく写っていますが、実際はもっとダークな感じです。
ono本部長 小野:
40代とは思えないチャラ感。昔はめちゃくちゃ怖かったんですよ。
当時は僕らの間で小野お兄さんではなく小野鬼いさんと呼ばれていました。
shigeta部長 重田:
困った時の重田部長。困り事で相談すると何かしら助け舟を出してくださります。
たまにその舟が泥舟やって状況が悪化したりします。
shota天神店料理長 しょうた:
私、しょうたです。商品部という名の小野鬼いさんの小間使い部署に所属。
想像を絶する鬼振りを乗り越えてきたおかげで、心が折れるということがなくなりました。
 
 

まずは活魚センターへ

今回は天神店に納品してもらっている鯛の養殖場の視察の為、一路長崎はたびら町へ・・・片道2時間半。
 
道中書くのも憚られる下世話な話で盛り上がりながら、長崎県漁連の活魚センターに寄り道。
 
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説明もそこそこに早速魚を見せてもらいます。
小野兄さんが興奮してます。

何を見つけたのか、、
 
 
 
 
 
 
 
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ビック鯛!!推定10kg。。

天然ですよ!僕らもこのサイズは初めて見ました!すげー!!
 
 
 
 
 
 

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そして重田部長が覗き込むのは、、、
 
 
 
 
 
 

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ビッグ平目!!

3kgはある。すげーな。
今日はあまり魚ないって聞いてましたが、これやったらある時どんだけか。

 
 
 
 
 
 
 
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「このサイズなら2.3日の熟成にも耐えられるやろー」

「絶対うまいぜー、カマは焼いてーハラスのとこはー・・」

良い素材を見て料理をイメージしちゃうのはもうクセですな。
小野兄さんが現場を疎かにしていないという証でもあります。
 
 

養殖場へ

そしてさらに車を走らせ、目的の養殖場のある長崎県たびら町に到着。
 
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大建丸水産の松尾さん。
天神に納品して頂いている鯛を育てて頂いています。

今日はよろしくお願いします。

 
 
 
 
 
 
 
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早速船に乗り込み、、
 
 
 
 
 
 
 

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沖にある、鯛の入っているイカダに到着。

 
 
 
 
 
 
 
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この赤丸で囲った装置。

実はタイマー始動のエサやリ器なんです。
1日に4、5回くらい下にエサが落ちる感じです。

 
 
 
 
 
 
 
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鯛たちもその時間になると水面に上がってくるようになるんですって。

パブロフの犬ならぬパブロフの鯛、、
 
 
 
 

ここで、松尾さんに色々質問。

ono

小野兄さん:「鯛ってどれくらいの期間育てるんですか?」

matsuo

松尾さん:「7~10センチの稚魚から育てて、1年で600~700gサイズ、2年で1kg、3年で2~3㎏で、ざうおさんには1kgサイズのものを出荷してますよ」


shigeta

重田部長:「ひとつのイカダにどれくらいの鯛が入っているんですか?」

matsuo

松尾さん:「1㎏サイズで6,000~8,000尾、2~3kgサイズで3,000~4,000尾ですねー」


shota

しょうた:「餌は通年で与えているんですか?何か餌止めの期間があるとか聞いた事があるんですけど」

matsuo

松尾さん:「ここが一番難しいんですよ。夏は活性が上がるので、餌をあげただけ食べるので大きくなるけど、与えすぎると内臓に負担かかって死んじゃう。
逆に冬は活性が下がって餌食べんくなる。大事なのは顧客のニーズに合わせたサイズで出荷できるよう年間で安定して維持する事なので、先程言われた制限給仕もおりまぜながら、調整するんですよー」


なるほどー。そしてここで今回一番聞きたかった事を聞いてみる。
 
ono

小野兄さん:「毎回入る鯛でお客様が釣りされる時に餌への食いつきにものすごい差があるんですけど、あれはなんでですか?」

shigetashota

重田・しょうた:「あっ!それ!めちゃめちゃ気になってました」

matsuo

松尾さん:「正直に言うと色んな要素の複合だと思います。
配送中に活魚車が汚れないよう餌止めは出荷の1、2日前に行うのは全て共通なので、サイズを維持するところでの制限給仕をかける期間が長い個体があったり、出荷から配送までのストレス、水温や季節での活性の違い、ざうおさんのイケスの状態、様々な要因が複雑に絡み合っての事だと思います。」


なるほどー。。これっていう理由はやっぱないのね。

ここがクリアできたらお客様の釣れない時のストレスを軽減できると思ってたんやけどなー。

matsuo

松尾さん:「今ちょうどざうおさんに出荷する分の鯛の仕分けをしてるので見ます?」

全員:「あー!見たいみたい!お願いします!」

 
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別のイカダに移動。
 
 
 
 
 
 
 
 
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うお!すげー数!

1㎏サイズやけん6,000~8,000尾これに入ってんのか、、
 
 
 
 
 
 
 

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手際よく職員さんが目視ですくって
 
 
 
 
 
 
 
 
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次の職員さんがさらに目視で判別し
 
 
 
 
 
 
 
 
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総重量でほぼ誤差無しに詰めていきます。

このかご1つに10秒くらいの早業!!

この一作業だけで熟練の職員さんだとわかりますね。
 
 

このイカダを沈めてある長崎県たびら町の海はとてもキレイで、恐らく10mくらいある水深の海の底が見えるくらいの透明度。

そりゃー鯛も元気に育つよねー。

2年もの間育てて頂いた鯛を手早く判別・出荷し、毎回天神店に元気な鯛が運ばれてくるんですねー。
 
 

松尾さんmatsuo、ありがとうございました!

吉田さんyoshidaもお忙しいところ送迎までして頂き、ありがとうございました!
 

まとめ
今回の視察を通して、改めて生産者の方の努力によって、ざうおの鯛がお客様に届くという事。

そしてこういったたくさんの方に支えられて、ざうおは成り立っているという事。

何よりも「命をいただく」という事の意味を改めて考えさせられました。

ざうおも負けんよーにもっと色んな事にチャレンジして、お客様に喜んでもらわないかんね!と鼻息を荒くする我々でした。
 

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