こんにちは!ざうお目黒店の中田です。
今回も日本の伝統を求めて、潜入体験取材に行ってまいりました!
今回のテーマは『蒔絵(まきえ)』です!
蒔絵と聞いてもピンとこない方も居るかと思うのでご説明を…
『蒔絵』は漆(うるし)工芸技法の一つです。
漆器の表面に漆で文様・文字などを描き、それが乾かないうちに金や銀などの金属粉を「蒔く」ことで器面に定着させる技法である。
漆器の代表的技法の一つである。(Wikiより)
古くは平安時代から受け継がれてきた日本の伝統工芸なんです!
何となく敷居が高そうですが、気軽に一日体験できる教室がありました!
それが今回お邪魔した『蒔絵スタジオ祥幹』(http://www.makieshi.com/)さんです!
こちらの教室では一日体験だけではなく、本格的なレッスンも行っており、蒔絵の他にも割れた器を修理する『金継ぎ』なども習うことができます。
(博多駅・まま魚チームが金継ぎやっていましたね!)
日本の伝統工芸が気軽に学べるというのは素晴らしいですね!
ではその恩恵を存分に堪能しましょう!
今回同行するのは、ざうおで「日本の伝統」といえばこの人、目黒店クルーのえりさんです。
一緒に体験したいと思います!
今回は一日体験なので、ちょっと小さめな器に好きな型紙を選んで絵を写すという基本的な手法を教えて頂きます。
まずはベースとなる器を選びます。
そして今回描く絵を決めます。
どれも風情があって悩みますが…
春にぴったりな桜を選びました。
絵が決まったら早速作業開始です。
まずは下絵を器に写してベースを作ります。
下絵には予めセラミックの粉が不着しているので、上からなぞるだけで器に下絵を写すことができます。
細かい部分は白い鉛筆を使って描き込んでいきます。
その後、漆を使って更に絵を描くのですが、ここで「塗りつぶし」にするのか「線画」にするのかを選びます。
うーん、どっちも捨てがたいのですが、ここは見栄えのする「塗りつぶし」を選択。
先程描いた下絵に漆を使って塗りつぶしていきます。
これは僕の。
漆は文字通りうるしなので、肌に着かないように細心の注意が必要です。
無言で筆に漆を付け、ひたすら描くこと約30分…
次に「塗りつぶさない部分」を竹串で引っ掻いて漆を落としていきます。
こちらも黙々と約30分
合計1時間の作業の結果、漆描きの作業が終了しました!
漆は湿気に反応して硬化するため、通常のこの状態では放っておいても大丈夫です。
その性質を利用してこの漆絵の上に粉を「蒔く」作業に移ります。
今は色々な色の粉が用意されている為、色とりどりの絵を描くことが出来ます。
粉を乗せる作業は失敗すると取り返しがつきません。
慎重に慎重に…
好きな色を乗せ、教室での作業はここまで!
この器を湿気で硬化させるため、濡れた新聞紙などと一緒にラップと袋で厳重に包み、持って帰ります。
丸一日しっかり放置した後、余分な粉を洗い流すと…
じゃーーん
えりさん作
中田作
見事完成しました!!初めてにしては中々の出来なのでは?
この器に盛り付ければいつも食べているおやつも…
何だかハイソサエティな雰囲気に変身!
改めて「器選びの大切さ」をしみじみと実感しました。
日本では縄文時代前半には生活に溶け込んでいた「漆」と「漆器」。
今回の体験ではほんの片鱗だけですが、奥の深い世界を感じることが出来ました。
このまま修行を重ねて「蒔絵のバースデープレート」を制作するまで頑張ろうかな?
興味を持った方は「蒔絵教室」へ足を運んではいかがでしょうか?
先生、ありがとうございました!
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