釣船茶屋ざうお

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まかないコンテスト ~NY店編~

こんにちは!まかないコンテスト~NY店編~よろしくお願いします。

 

NY店はこの通り↓スタッフの数が多いので毎日の賄い作りも大変です!

 

 

担当はLidaこと飯田が書かせていただきます。

(本来このまかないの記事はホールスタッフが書くルールなのですが、日本語で書けるスタッフがおりませんので、僕がキッチン目線から書かせていただきます。)

 

~とある1日の始まり〜 

喜瀬:カズさん!飯田さん!メール見ましたか?」

「なんでも祝い締めコンテストに続いて今度の全店合同ブログは、まかないコンテストをやるらしいですよ!」

  「どうしましょうか?」

カズ料理長:「そんなに焦らんでもよかろう?賄いなら毎日作っとうけん。

いつも通りに作って写真撮っといたらよかろう?」

Lida:「そうだぜ喜瀬、普段通りに作れば大丈夫だから!」

喜瀬:「いやいや!僕に押し付ける気マンマンじゃないですか!?一応僕ヘルプなんですけど!」

カズ料理長:「よし!それじゃあクルーも巻き込んで順番で作っていこうか?」

と、いう訳で賄い作りはクルーも巻き込んで交代で作ることに

~1日目 まかない18食〜 

喜瀬:「いよいよ今日から賄いコンテスト始まりますね!」

カズ料理長:「・・・」

Lida:「・・・・・・」

喜瀬:「無視っ!?完全に作る気ないじゃないですか!」

カズ料理長:「あるよ!わたしたちはちゃんと考えとうよ!」

Lida:「なめんなよ!

喜瀬:「わかりましたよ!今日は僕が作りますから、お二人ともちゃんと作ってくださいよ。」

と、言いながらも・・・

喜瀬:「はいやーっ!どうですか?この塩の振り方はっ!」

ノリノリの喜瀬!賄い作りが生き甲斐である喜瀬にとっては今回のコンテストは本当に嬉しい企画のようです。

Lida:「いいよ!すっごくカッコいい!

  あと材料の写真とか要るらしいよ!大丈夫?ちゃんと写真撮ってる?」

 

喜瀬:「当たり前じゃないっすか!任せてください!」

Lida:「あと写真は横向きじゃないとダメらしいぜ!縦になってるけど大丈夫か!?」

 

喜瀬:「そこは写真撮ってる飯田さんのさじ加減でしょうが!」

~しばらくして〜 

どうやらラーメンのスープを作っていたみたいですね。
スープベースは鶏と醤油。

何故鶏ベースかというとNY店のグランドメニューの鶏の唐揚げは、「ドラム」と言われる、いわゆる骨付きのもも肉を使用してます。

 

 

 

↑こちら、これをスタッフ自ら処理して唐揚げ用に仕込んでいるんです!
何故わざわざ処理に時間がかかる骨付き肉を使うかですって?

勿論、美味しいからですよ!

 

 

 

こんな感じです。
この時に残った鶏の骨を使って色々賄い等に使用してます。

大変な作業ですがみんな楽しそうに仕事してくれています。

後程、この骨を使ったアレンジも紹介して行きますので!是非最後までご覧ください。

 

 

 

完成品がコチラ↓

普通にラーメン!

Lida:「喜瀬?材料の写真とかは?なんか卵とか肉がのってるけど?」

 

喜瀬:「?・・・ラーメンはスープが命ですから!熱いうちに食べてもらいましょうよ!」

Lida:「喜瀬?」

 

まさかの材料の写真を撮り忘れるという凡ミスをしてしまいました。
明日以降気をつけなければいけませんね。

 

さて、クルーたちの反応はどうでしょうか?感想を聞いてみました。

アディカリ(左)「おいしすぎてスープまで全部飲んじゃったよ!」

ショーン(右)「僕なんて替え玉までしちゃった!すごく美味しかったよ!」

 

ちなみにマンハッタンでは、1杯2000円以上する某有名チェーン店・〇蘭さんで毎日行列が出来るくらいのラーメンブームが到来中。

ブームにも乗っかり、コンテスト初日からしっかりクルー達の胃袋を掴んだようです。

 

 

~2日目 まかない22食〜 

ジョージ:「ヘイ、聞いたぜ賄いコンテストだって?明日は俺にやらせてくれよ!みんなにスパニッシュ料理を振る舞うからさ!」

 

2日目の賄い担当はキッチンリーダーのジョージが参戦。

カズ料理長:「ナニコレ?何作ると?」

ジョージ:「【Arroz con Gandules】って言うんだけど、食べたことあるかい?」

 

喜瀬:「? あ、あろ?ガンダム?」

ジョージ:「ノーガンダム!【アロス・コン・ガンドレス】!プエルトリコ発祥の伝統的なスパニッシュ料理だよ。」

カズ料理長:「バリ旨そうやね、豚の炊き込みご飯みたいな感じと?」

ジョージ:「さすがカズ!イメージでいうと南米風ピラフ?みたいな感じかな。」

Lida:「・・・ジョージ?これもう出来てる?」

 

ジョージ:「?あとは器に盛り付けるだけだよ。」

Lida:「出来れば店で作って写真とか撮りたかったんだけど」

 

ジョージ:「俺も最初はそのつもりだったんだけど、豚をホロホロに煮込むのに2.3時間ぐらいかかるからさ、家でつくってきたんだよ。」

Lida:「そうか~、わざわざ家で作ってきてくれたんだ。サンキュージョージ!」

 

ジョージ:「細かいことは言いっこなし!ほら出来たぜ、旨そうだろ?」

賄い作りをスムーズに済まそうと気を遣って家で作ってきてくれたみたいです。

と、いう訳で、これはセーフ!

めちゃめちゃ美味しそうですね!

 

 

 

それではクルー達の感想を聞いてみましょう。

ケビン「豚肉が柔らかくて凄く美味しいの~。ご飯も味がしっかり染みこんでて文句なしよ!」

 

 

フォスティーナ「おいし~!これ好きかも~」

 

2日目も大好評!プエルトリコ料理【Arroz con Gandules】!

詳しくはhttps://www.africanbites.com/arroz-con-gandules/から

ありがとうジョージ!

 

 

〜3日目 18食〜 

3日目の担当はキッチンクルー達の姐さん的存在、ミャンマー出身のララさんです。

普段から色々な調味料やらソースを持ってきてはミャンマー料理を振る舞ってくれます!

この日も勿論ミャンマー料理を作ってくれるみたいです。

 

 

 

↓材料はコチラ

見たことないやつばっかり。

 

カズ料理長:「ナニコレ?何作ると?」

ララさん:「ミャンマーの伝統的な定番料理で、【モヒンガー】っていう麺料理よ。」

「スープはナマズから出汁をとって野菜やスパイスを加えているの。」

カズ料理長:「へぇ~、フィッシュカレーヌードル?って感じやね。」

喜瀬:「モ、モヒンガーZ?」

Lida:「マジンガーZみたいに言うな!ロボ好きだな。」

 

↑コチラが完成品です。

 

お好みでレモン(本来はライム)、パクチー、辛い物が好きな人はスパイスを加えて食べるのがミャンマー流らしいです。

早速クルー達の感想を聞いてみましょう。

バレンタイン「おいし~!癖のあるスープが病み付きになって止まらな~い」

 

ララさん:「ほら、折角だからビッグボスも食べてみて?」

と、ここで我らがビッグボス、拓さんの登場です。

最近四川料理にどハマり中の拓さん、既にスパイスを大量に加えています。

 

果たして口に合うのか?

みんなが固唾をのんで見守る中・・・

ビッグボス:「辛っ!」

  「辛か~!!」

  「辛っ!」

 

一同 (でしょうね…!)

ビッグボス:「辛いけど旨いね~、フィッシュソースの感じが癖になるしレモン酸味とパクチーもよう合うね!」

  「麺がライスヌードルだから意外とあっさり食べられるのもいいね!」

 

 

 

世界中の旨いもの全てを食べ尽くしてきた拓さんを唸らせるとは・・

モヒンガー恐るべし!詳しくは↓

https://www.google.com/amp/s/www.foodrepublic.com/recipes/make-classic-mohinga/amp/

ありがとうララさん!

 

 

〜4日目 まかない24食〜 

喜瀬:「はいやー!」

カズ料理長:「喜瀬?今日も作ると?」

喜瀬:「はい!昨日一昨日とクルー達の賄いに刺激を受けたっす!自分ももっと新しい料理に挑戦したくなりました!」

Lida:「さすが意識高いね~、材料の写真とかはちゃんと撮っておいてよ!」

 

喜瀬:「勿論っす!」

 

喜瀬:「出来ました!どうですか?」

カズ料理長:「マグロの血合いの煮つけと炒り卵、胡瓜は塩漬けにしてあるんやね。旨そうだけど普通やね。テーマとかタイトルはあると?」

喜瀬:「三色丼です!」

Lida:(え?七色ぐらいあるけど・・・)

  「まあいいや、材料の写真見せて?」

 

喜瀬:「すみません!作るのに夢中でして」

Lida:「おい!」

まさかこんなにも没頭するタイプだったとは・・

 

 

一応クルー達の感想を聞いてみましょう。(材料の写真はないけど)

ワン「僕の好きなサーモンハラスが入ってるよ~!ベリーオイシー!」

 

 

 

キッチン姐さんず
「おいしい!バランスもいいし色んなおかずが入っているのがいいわね。」
「見た目の色合いも綺麗だし、とくにマグロの煮物がご飯と凄く合う!」

 

これはクルー達のポイントはかなり高いみたいです。(材料の写真はないけど)

 

 

ちなみに・・・

皆さんはご存知だろうか?
この写真、右側にある真っ赤なソースを・・・

この真っ赤なソース、アメリカではかなりポピュラーで、名をシラチャーソースと申します。

通称悪魔のソースとも呼ばれる激辛ソースで、このシラチャーソースをかけた料理は全てシラチャーソースの味になってしまうという恐ろしい調味料です。

 

 

〜5日目 まかない23食〜 

喜瀬:「出来ました!」

カズ料理長:「もう出来たと?」

喜瀬:「はい!」

喜瀬:「いなりです!」

Lida:「喜瀬?材料の写真は?」

喜瀬:「・・・・・・」

Lida:「喜瀬?」

喜瀬:「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

Lida:「喜瀬ーーーーーーー!!」

 

 

〜6日目 まかない21食〜 

喜瀬:「カズさん!飯田さん!」

  「賄いコンテストウィークもあと2日ですから!あとはお二人でお願いします!」

Lida:「オッケー、今日は任せておけ」

 

 

 

NY店の釣り魚の一番人気!サーモン!

時期によってサイズは違いますが、大きな時期は3kgほどの大きなサーモンをお客様が釣って賑わっています!

1日目に紹介した鶏肉とこちらのサーモンを活用した賄いでいきます。

 

 

 

↓こちらが材料(誰かさんと違ってちゃんと材料の写真も撮ってます。)

今日はサーモンコロッケと軟骨唐揚げの「卵とじ丼」を作ろうと思います。

 

 

 

コロッケはサーモンの中骨などの端材を潰してジャガイモと混ぜてコロッケに、鶏肉は1日目に紹介した骨付き肉の余った膝軟骨を利用します。

味のベースは煮汁を使用します。玉ねぎと一緒に煮込むことで野菜の自然な甘みも加わります。

ちなみに、NY店は日本の店舗と違って独自に煮汁を合わせています。

勿論、日本のざうお各店舗で使用している「ざうおの煮汁」を使っても美味しいと思います。

↑簡単にプロの味!「ざうおの煮汁」に関しては以前のざうおブログざうおの煮汁レシピ! ~マナミの花嫁修業・第20弾~でも紹介されているので是非チェックしてみて下さい!

ネギを入れて卵でとじたら、

 

 

 

はい、出来上がり。

 

カズ料理長:「普通に旨そうやね。ちなみにテーマとかあったと?」

Lida:「そうですね。高級な食材を使えばクルーは喜んでくれるでしょうけど、魚の中骨や鶏の軟骨など、意外と捨ててしまいがちな端材に如何に付加価値を付けられるか?」

  「材料費は安いけど手間をかけて食材の大切さをクルー達に伝えたい。」

  「そういうテーマで作ってみました。」

喜瀬:「真面目ですか!?」

Lida:(多分今回のブログの趣旨って、こういう事の気がするんだよね・・)

  (材料の写真撮り忘れるとかありえんし)

喜瀬: (ここに来てまじめか!?)


クルーの反応はこんな感じです。

アマール「甘い煮汁が凄くご飯と合うよ~!サンキューサンキューおいしー賄い」

 

 

〜最終日 まかない18食〜 

カズ料理長:「最終日はわたしが作るよ!」

Lida:「ちなみに何を作るつもりですか?」

カズ料理長:「・・・ざうおとNYをフュージョンさせた!過去にまったく無い新しい料理よ!」

喜瀬:「今までは無い新しい料理!!・・さすが料理長っす!」

↓材料はこちら

喜瀬:「ただのバーガーっすね(笑)」

カズ料理長:「ただのバーガーじゃないよ!」

  「ざうおらしくサーモンと豆腐を合わせたパティを挟んでるのよ!」

喜瀬:「ただのフィッシュバーガーっすね(笑)」

Lida:「サーモンパティに、レタス、トマト、アボカド、ソースも自家製でポテトフライまで付いてるじゃないですか!本格的ですね。」

カズ料理長:「ちゃんとクルーが食べるタイミングに合わせてつくるよ!」

喜瀬:「た、楽しそう・・」

なんとカズさん、クルーが賄いを食べにくるタイミングに合わせてその都度パティを揚げていくみたいです。
出来立てを食べさせたいという思いからでしょう。愛情がこもってます。

 

クルー1:「賄いお願いします!」

カズ料理長:「はいよー」

 

 

クルー2:「賄い2人分お願いしまーす!」

カズ料理長:「オッケー、チョットまって」

 

クルー3:「すみませーん5分後に賄いお願いします」

カズ料理長:「・・・」

  「めんどくさかっ!」

 

一同:「!?」

カズ料理長:「ジョージ!あとお願いね!」

ジョージ:「オッケーカズ!」

ここでまさかのジョージにバトンタッチ。
さすがナチュラルボーンアメリカ、バーガー作りが良く似合ってます。

 

 

 

↓完成品がコチラ

クオリティー高っ!

 

 

 

それではクルー達に感想を聞いてみましょう

ジー「おいしー♡ 中身が魚と豆腐なのもヘルシーで嬉しー♡」

 

 

 

ホールジョージ「めちゃくちゃ美味しいよ!今まで食べてきたハンバーガー史上一番かもしれない!」

 

アメリカ人にバーガー食べさせてここまで言わせるとは、これは今回の賄いウィークの最高評価じゃないでしょうか!?

 

 

いかがでしたか?以上がNY店のまかない作り一週間の光景でした。

飲食店で働くスタッフにとって賄いは何よりも大切な事です。

これからもクルー達の毎日の楽しみになり続けるように精進していきます。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 
今後も感謝と愛を込めた賄いを作っていきます。

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