築地と言えば世界的にも有名な巨大魚市場。とくに「築地場外市場」はTVに紹介されるような隠れた名店も多くて、グルメにはたまらないスポットなんです。
そんな築地市場も開場から80年ほど経って、さすがに古さと狭さは隠しきれず、限界を超えてしまってるような感じもありました。
平成28年11月7日に新しい「豊洲市場」の開場と共に築地市場も閉鎖とのことで、築地のグルメな街がどうなってしまうのかちょっと心配です。
そんなわけで今回は、築地のこれからと、新しい豊洲市場の魅力の両方をリサーチしてみました。
一般向けの場外市場はそのまま残り、移転するのは場内市場のみ!
築地市場は、プロ向けの通称「場内市場」と、一般客も気楽に立ち寄れる「場外市場」があります。
じつは今回移転するのはプロ向けの「場内市場」だけなんです。
現在の場内市場はすでに限界を超えてしまっていて、プロの殺気に満ち、一般客がのんびり買い物なんて雰囲気ではありません。
店の境目も良く分からない迷路のような場内市場は、方向音痴の私にとっては恐怖のラビリンスです。まごまごしていると場内を走り回る魚運搬車の営業妨害になっちゃいます。
そんなこんなありまして、プロの場内市場は豊洲に引っ越すことになったわけです。
ちなみに現在の場内にある一般向けの店舗は、築地の「場外市場」にまとめて移転するそうです。
そんなわけで「場外市場」も今まで以上にグルメなスポットとして残るので、ちょっとひと安心ですね♪
最先端の施設で安全に効率よく魚を捌く
じつは現在の築地場内市場は甲子園の銀傘のような屋根はついてはいるものの、密閉はされてないんです。
ある意味、吹き曝しのようなもので、真夏の日差しや風雨を凌ぐにはあまりにもおそまつなもので、結構シビアすぎる環境みたいです。
新市場では完全密閉のインテリジェントビルに生まれ変わり、温度管理も徹底されているので、新鮮なお魚をばっちりキープできそうですね。市場で働くかたも、1年中快適に仕事が出来そうですね。
築地市場の前で、毎朝大渋滞を起こしていたトラックも、十分な駐車&荷捌きスペースが確保されるので、プロの殺気も少しは収まるカモ!?
さらに屋上には太陽パネルと緑化広場が設置されるなど、地球に優しい施設と言えそうです。
注目の「千客万来」「築地魚河岸」
豊洲の新市場には、一般客や観光客も気軽に楽しめる施設「千客万来」のオープンを予定しています。
江戸の街並みを再現した商業ゾーンと、ホテルや温泉が入るホテルゾーンが広がる一大アミューズメント&観光スポットとなる予定で、今からオープンがとても楽しみです。
また築地に残る場外市場でも、場内の仲卸業者の61店舗が入居する「築地魚河岸」が豊洲市場に先駆けて10月15日に新生オープン予定です。
このおかげで築地場内市場の豊洲移転後も、引き続き場内の名店を利用することができます。しかも新設の施設となるので、今までよりも格段に利用しやすくなりそうです。じつに素晴らしいですね♪
様々な懸念を乗り越えて、夢の新市場へカウントダウン
築地市場の移転費用は約4000億円もかかるとのことですが、積立金と、旧市場の売却益でまかなわれ、税金は使われないんだそうです。…すごい!
また豊洲市場の建設前に心配されていた土壌汚染ですが、地下4.5メートルにもわたって土の入れ替えを行い、地下水もしっかり管理して環境基準に抑えられるみたいです。
築地市場移転には反対運動などもあり、色々と心配もありましたが、見事に乗り越えてくれそうですね。今から完成が待ち遠しいです♪
長い歴史があって、古き良き日本の面影を残す築地場内市場がなくなってしまうのは、一抹の寂しさもあります。
ただ「場外市場」は残りますし、豊洲市場も魅力的なので、ワクワク感の方が上回る感じがします。
築地市場へ行ったことがある方もそうでない方も、築地と豊洲の両方を訪れ、その違いを体感してみてはいかがでしょうか。まさに現在進行形の旬なスポットで、行くなら今です!
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