釣船茶屋ざうお

ざうお天神店

天神店オフショア釣り人応援プロジェクト・その後

誰も触れてくれないのでブログを通して報告します。

 

こんちは。天神店のしょうたです。

以前ブログ記事でも掲載しましたが、2019年の4月から天神店で始めた

「オフショア釣り人応援プロジェクト」http://www.zauo.com/tips/13084/

あれから半年ほど経過しました。

手前味噌で申し訳ないですが、こんな面白い事やってるのに、店舗会議でも触れてほしくて報告欄にはちょこちょこ書いているのに、もう忘れ去られたかのように誰も触れてくれません…

そんな当プロジェクトを思い出していただく為にもう一度おさらいと苦労話を少し。

 

このプロジェクトをはじめた経緯

自身もオフショアを嗜む私が半年に渡る現場(船上)でのリサーチで、釣った後の処理をしてくれる所を求めている方の潜在的な需要は多いと感じていたんです。

 

 

 

私共ハーバーハウスでも社内に「ざうおフィッシングクラブ」というものがあり、社長を主将に年1度のタイラバを楽しんだ後はそのまま宴会でワイワイ盛り上がるのですが、

それは楽しいわけですよ。

あの時の魚はどうだの、あの引きはたまらんかっただの。
釣りに行った仲間で、釣った魚が料理されて出てくると「これは俺の魚やな」とかいちいち盛り上がるわけです。
そういう楽しさを知っいてる自分は同じくそれを求めている方が少なからずいらっしゃると確信したわけです。

 

では何故それをやる飲食店が少ないのか?

一番大きな問題は人員による問題だと思います。飲食店はその日の営業に足る最低人員で臨みます。

そんな中で突発的な釣り「魚を持ち込みで宴会をやりたい」という問い合わせにお店が考えるのはリスクの事です。

・そこに一人かかる事で発生する他のスタッフへの負担
・他のお客様への提供時間の遅れ等の影響
・果たして手間に見合う利幅が得られるのかetc..

僕も同じ立場ならそう考えます。
だからこそ挑戦する事に意義があると思ったし、これだけ飲食店がある中でオンリーワンになり得る可能性を秘めているとも思えました。

 

天神店がそれをやれる理由

天神店がそれをできる理由は、店舗規模が大きい為、抱える最低人員数が普通の飲食店より多いからです。

その時間だけポジションの人員を動かして対応する事で人件費を上げる事なくそれを可能にしています。
ただ他のスタッフへの負担はやはり大きいかもしれません。

 

最初に取り組んだ事と当初の見通し

パンフレットを作成し、近隣の遊漁船と釣り具屋へ配布、そしてウェブ告知。

どこも反応は良く面白いね!と言って頂きましたが、自分はあまり楽観視はしていませんでした。
こういうのはその特性上口コミでこそ広がると思っていたからです。

事実最初の3か月程はごくたまーにお問い合わせがあるくらいでしたが、そのお客様には必ず私が対応し、一通りお料理をお出しし終えた後には、ご挨拶がてらに釣り談議と連絡先の交換をさせて頂き
「次回から直接ご連絡頂いても大丈夫ですよー」
という繰り返しがきっと次に繋がると信じて取り組みました。

 

キッチンスタッフへの理解

実はこれが一番大きな問題です。
そして飲食店が持ち込みを受けられない要因の一つでもあります。

それは釣りをしないスタッフの釣りへの理解です。
釣りに行かない飲食店の人間は釣った魚を持ち込みたいというお問い合わせに対してポジティブではない気持ちが働く事が多いと感じます。

事実天神店では当初こういうプロジェクトを立ち上げるという私の意見に賛同する人はほぼいませんでした。
釣りに行かないスタッフが多く、可能性の話しをしても上手く価値観を共有しづらいんですね。

料理長の道楽では?なんて意見もありました。
ましてや自分の仕事量が増えるかも知れないとなるとそういう意見も当然ですね。

しかしお客様と直接やり取りしてる私には確信があったので、彼らを説得する為の材料を用意していました。

それは数字です。
皆の前で売上、利益、始めてから半年間の推移を出した上で客観的に他の施策と比較し、この施策の可能性と続けていく事の重要性を話し、これが店舗施策として十分成立するものになっているという事の認知と理解を得ました。

 

そして今

当初の予定通り口コミで広がることにより、最初の頃より多くの方に利用していただけるようになりました。

 

 

 

釣り人のお客様には最初こそお店に問い合わせて頂いていますが、このプロジェクトに関してはその段階から私がやり取りさせて頂き、連絡先を交換させていただき、次回より直接私とスピーディーなやり取りをしていただけるようにしています。

 

 

 

色んなお客様の色んな魚を見ているとこの時期この魚が釣れるのか、今年この魚多いなとか、新しい発見があります。

クーラーボックスに入った魚を見て、お客様のリクエストと魚のコンディションを鑑みて、コース料理を考える。

時間との闘いでもあり、あまり手の込んだ料理はできないのですが、それでも一通り料理を出し終わりご挨拶に伺うと、足を運んで頂いているのにこちらが感謝されてしまう。

 

 

 

共通の趣味である釣りの話しになると、盛り上がってそのまま座って一緒に飲もうかなんて思う事もあります(笑)。

一度ご利用していただいたお客様のリピート率は、ありがたい事に脅威の100%です。

仲良くなりすぎて一緒にオフショア行ったり、飲みに行かせてもらったり私も楽しめちゃっているわけですね。

そりゃそうです、好きでこの仕事しているのに趣味まで仕事にできているんですから。
うーん、料理長の道楽という言葉は的を射ている。

改めてこういう事をさせてもらえるこの会社に、そして協力してくれるスタッフに感謝なんですね。

 

今後の展望

このプロジェクトは基本僕が店舗にいる時のみ、いても予約状況によっては泣く泣くお断りする事があります。
後者は致し方ないですが、前者は改善できるはずです。

スタッフへは始めた当初よりかなり浸透したので、少しずつ落とし込んで私がいない時でもお受けできる体制作りを進める事。

それと別件でこの施策に可能性を感じてくださった大手旅行会社や福岡市の観光課との国内、インバウンドのお客様に向けた新しいアクティリビティのひとつの案として上手くパッケージングできないかという話が進んでいます。

遊漁船やガイドの問題・保険関連の問題・料金設定の問題・釣道具の手配の問題etc..
問題は山積していますが、もしこれが形になればきっと面白い未来がまっているような気がするんです。

 

時間がかかっても必ず形にする為に努力する事。これが今からの当面の目標ですね。

是非お近くで釣りのご予定はある方、ご利用ください!
お待ちしています。

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