こんにちは!博多駅・まま魚チームです。
飲食店をしている以上、器の破損は気を付けていても中々減らず、欠けたものは処分をしてきましたが、もったいないので何とか補修をしてまた使えるようにしたいと考えました。
ということで、今回私たちは器の金継ぎ修繕に挑戦!!
皆さん金継ぎ(きんつぎ)ってご存知ですか?
欠けてしまったり割れてしまった器を金粉を使ってかっこよく直しちゃうものです!
今回は博多駅の親子丼がメインのお店『かしわ屋源次郎』の丼を直したいと思います!
メンバー紹介
かしわ屋源次郎から、店長・井上 |
まるとく食堂からかなり久々の参加 店長・斉藤 |
そしてまま魚から僕、糸山が挑戦していきます! |
まずは必要な道具集めですが、これがなんと東急ハンズで金継ぎセットが買えちゃうのです!
ちなみに気になるお値段ですが
まぁまぁいいお値段です。笑
でもこれで器を購入しなくて済むのなら安いものです!
これが器の欠けの状態です。
金継ぎ開始
では早速始めていきます。
まずは『こくそ漆』というものを作っていきます。
こくそ漆とはプラモデルなどでいうパテのようなものです。
始めに、『麦漆』を作ります。これは小麦粉に水を加えて練ったものです。
会議の後だったのでたまたま部長陣が。
小野本部長、重田部長も興味深々!松永部長も興味深々ですよね?笑
耳たぶぐらいの固さになったら、同量ほどの漆を加えて照りが出るまで練ります。
これで麦漆の完成です。
麦漆は割れた器の接着剤として使用します。
割れた部分にしっかり麦漆を塗り
しっかりと貼り合わせます。
違う丼ですが、こちらが割れた部分を接着したものです。
重田部長がメインなのはさておき…。笑
次に『こくそ漆』を作ります。先程の『麦漆』に木粉を混ぜて、噛んだガムほどの固さでよく練ります。
こくそ漆が完成したら欠けを埋めていきます。
この状態で乾燥させるのですが、乾燥には2~3週間かかります。
漆は温度25℃湿度80%から90%の状態が必要な為、室と呼ばれる保管場所が必要です。
別の器にはなりますが、乾燥に時間がかかるためあらかじめ欠けを埋めたものを用意しておきました。
これはすでに乾燥したものです。
乾燥したらこくそ漆の部分に耐水ペーパーで削ります。表面を滑らかに研いで乾燥させます。
次に『錆漆』(ペースト状)を作ります。
砥の粉(細かい土の粉)に水を加え、練りからしくらいに練り、
漆と混ぜ合わせ、錆漆の完成です。
先ほど研いだ器の上から錆漆を塗ります。
こくそ漆は目が粗いのでより目の細かい錆漆で滑らかにし、乾燥後再度ペーパー掛けをおこないます。
錆漆を塗った状態です。
錆漆は1週間程度で固まるそうです。
今回の作業は以上です!
最後に、作業した器を室に直しておきます。今回は発泡スチロールの箱を使用します。
濡れタオルも一緒にいれて、湿度を高めた状態で直し、2~3週間で今回の作業が完全に終了となります。
乾燥に時間がかかるので、次の工程は次回ブログまでのお楽しみということで!
次は実際に金粉を塗っていきたいと思います~!
お楽しみに!
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