釣船茶屋ざうお

あおまめだ

オーストラリアのスーパーマーケットで見つけた!シーフードレポート

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世界中には「シーフードが大好き」という人は大勢いるけれど、日本ほど多くの魚の種類が鮮魚コーナーに並び、調理法も他国にくらべて「蒸す、焼く、煮る、揚げる、お刺身で食べる」というように多様なレシピが存在する国は、あまり見当たらないような気がします。

では他国のシーフード事情って一体どうなっているのでしょうか?

今回は、そんな疑問を解決すべくオーストラリアのスーパーマーケットを覗いてみました。

 

 

●ニュージーランド生まれのグリーンの宝石!グリーンシェルリップドムール貝

地中海料理のパエリアやブイヤベースなどでお馴染みのムール貝、今や日本人だって誰も知らない人はいないぐらいにポピュラーな貝の種類ですよね。

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※このニュージーランドのグリーンシェルリップドムール貝はいろいろな名前で呼ばれています。日本ではムール貝(フランス語)という名が一般的ですが、英語ではマッスルと呼びます。

 

そのムール貝の中でも、貝の表面の色が美しいエメラルド色をした「グリーンシェルリップドムール貝」がここオーストラリアで人気です。

もちろん、この美しい翡翠色がかった貝は、写真を合成しているわけではありません。

グリーンシェルのムール貝は、ニュージーランドが品種改良を重ね、南島のマルボロ地方で養殖しているムール貝で、味も濃く、滋養に富み、昨今の研究によると、オメガ3や鉄分は他の種類のムール貝よりも遥かに高く、多くのサプリメントも販売されています。

 

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別の棚では、カップに入った調理済みのグリーンシェルリップドムール貝を見つけました。

オードブルによく使われる商品ですね。ちなみに先ほどの冷蔵ケースに入ったフレッシュなムール貝が1キロA$6.9となっていましたが、日本の価格に直すと、キロあたり600円弱でしょうか、とっても安くてお手頃価格です。

 

 

●パックに入った切り身のお魚もあります

パック入りの切り身のお魚も、日本と比べてしまうと種類がずっと少ないのですが、この日は、日本人だったらすごくお馴染みのこのお魚を見つけてしまいました。

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「まぐろ」の切り身です。売っていないことはありませんが、どこのスーパーマーケットでも、常に置いてあるお魚の種類ではないのです。この日は巡り会えただけでも、ラッキーでした。

しかし、表記が「TUNA STEAKS ツナステーキ」と記してあるので、ちゃんと火を通して料理しないといけません。お刺身で味わうことは出来ないのが残念です。

二切れでA$10なので、この品質で日本円に直して900円ぐらい。お値段は日本に比べるとやや高めでしょうか。

 

 

●冷蔵ケースに並ぶシーフード

冷蔵ケースの中のシーフードは、ムール貝以外は日本に比べると高めです。

それから、この下の写真の左側に写り込んでいるお魚の切り身にご注目。

だいたい、お魚の切り身は魚の皮が綺麗に剥いであるのも、なんとなく味気なく思えてしまうのは、私が日本人だからでしょうか。

 

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この写真には映っていないのですが、オーストラリアではタスマニア島で捕れるサーモンが有名なのです。

サーモンの切り身は皮付きで販売していて、サーモンの皮はオージー(オーストラリア人)の中でも美味しいと人気がありますが、この皮付きサーモンは、大きなウロコもぎっしり付いたまま。包丁の背で毎回きれいにウロコ取りをしなくてはならないんです。

 

 

●トマトクリームとムール貝のかんたんパスタ

さて、今回はこのムール貝で作るかんたんなトマトクリームパスタのご紹介です。
ムール貝は、冷凍物でも大丈夫です。 

※材料は下記のとおりです。(材料は3人分)

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【材料】
①ムール貝20個から25個ぐらい。 ②スパゲティ(お好みの太さのもの)240g ③ガーリックひとカケ ④オリーブオイル 大さじ1 ⑤トマト缶(ダイス)⑥アンチョビ 3切れぐらいを細かく刻む ④生クリーム 大さじ3 ⑤白ワイン(又は日本酒)大さじ1 ⑥パセリみじん切り お好みの量 ⑦塩・コショウ(適量)⑧お醤油 大さじ1 ⑨お好みですりおろしたパルメザンチーズ ⑩唐辛子 1つ。※⑨⑩の材料はお好みで。

 

【作り方】
① お鍋にお湯を沸かして、パスタを茹でます。パッケージに記してある湯で時間よりも1分はやめに、アルデンテにしあげてください。

②茹でるのと並行して、ムール貝の下処理をしていきます。アサリやしじみと違い、ムール貝は砂地に生息していないので、砂抜きはしなくて大丈夫ですが、ザルに開けて水道水でヌメリやヒゲをとっていきます。

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上記の写真でおわかりになるでしょうか?ゴミのように貝の口からはみ出しているもの。
これが、ムール貝のヒゲ(触覚)になります。これをむしって、綺麗に洗っていきます。

③ 綺麗に洗って下処理したムール貝を、熱したフライパンにから煎りします。

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から煎りすると、ムール貝からスープが出てきます。
これが美味しさの秘密なので、貝が開いたら、このスープと貝をボールに開けます。火が通し過ぎると身が固くなるので、本当に貝が開いたらすぐに取り出してしまってください。

④茹で上ったパスタは、ザルにあけておきます。

⑤から煎りしたムール貝を、7から8つほど貝の実を取り出して、包丁を入れます。

下記の写真のようにざっくりで大丈夫です。

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⑥ 先ほどのから煎りしたフライパンは洗わずに、その上からオリーブオイルをひき、ガーリックを一粒入れます。フライパン全体が熱くなったら、トマトソース缶と白ワイン(無ければ日本酒)を投入します。お好みで、この時唐辛子をひとつ入れても大丈夫です。

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⑦よく火がトマトソースに通ったら、生クリームを分量分入れます。
クリームを入れてすぐに、ざっくり切ったムール貝の実と、ムール貝をから煎りした時に出たスープと、刻んだアンチョビを入れます。これで火がある程度と通ると、濃厚なスープが出来上がります。

⑧火が通り、スープがぐつぐつと音を立てはじめたら、茹で上ったパスタと、飾り用のムール貝を入れて、まんべんなく混ぜ合せて、全体的に熱が通れば出来上がりです。

⑨盛りつける前に、最後にお醤油を大さじ1垂らすとソースにコクが出ます。塩とコショウで味を整えて、パセリを振りかければ出来上がりです。パルメザンチーズはお好みでかけてください。

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●いかがでしたか?

今回は、オースオラリアから日本のみなさまに、オーストラリアのシーフード事情の、ほんの一部をお送りいたしました。

外国で生活をしていると、日本の魚介の素晴らしさが浮き彫りになるのですが、しかしそうは言っても、まだ日本ではよく知られていない魚の種類やシーフードレシピが世界には沢山あります。
そんな耳寄り情報を、これからみなさんへ発信していけたら幸いです。

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